高タンパク低糖質の昆虫が本領発揮した
所長です。
我が家のペットには脊椎動物(フェレット)もいるのですが、近年、低血糖症状を呈するインスリノーマに罹ってしまいました。
高齢なのでよくかかる疾患のようですが、大好物の甘いキャラメル味のペーストはもうあげられなくなってしまいました。。
糖分の高い食事を避け、高タンパク質の餌をこまめに与えてください、という獣医さんのご指導でした。
高タンパク低糖質。
それは昆虫だろう、ということで試しにTAKEOさんから購入したコオロギ粉末(ヒト用、コオロギ100%)をあげたところ、大変な食いつき。
隅々まできれいになめとりました。
コオロギのうまさを初めて知ったフェレット君でした。
イタチは基本昆虫食とのこと。
ご先祖様から代々受け継いできたこの美味は抗いがたかったのでしょう。
TAKEOさんのコオロギ粉末はこちら。
ヒト用としてももちろんいただけます。
ここまで昆虫に食いつくとは正直驚きでした。
生きた昆虫を食べさせるのを頑なに禁止していたうちの嫁も、今回ばかりは大喜び。
新たな昆虫食の可能性を感じた一日でした。
日本ハム ナチュミート「お肉を使用しないソーセージタイプ」
副所長です。
いわゆる代替食品が好きです。
将来、食事制限が必要な病気になったときや何らかの理由で今と同じものが食べられなくなったとき
「AがなくてもBがあるからいいか」
と思えれば、そんなにQOLが下がらないと思うからです。
そういうわけで、今回は日本ハムのナチュミートを食べてみました。
期待できます。
コンニャク、卵白、大豆で出来ているかんじですね。
そこから下は味付けでしょう。
シンプルにオーブントースターで焼いて食べてみました。
安いウィンナー(タコさんとか作るやつ)から「嫌な味」を除いた味です。
理想の「安いウィンナー」というか、「こういうのでいいんだよ」感。
脂身の表現として細かく刻んだ固めのコンニャクが仕込まれていて、食感に変化があります。
「安いウィンナー」としては上位ではないでしょうか。
肉ではないので当然なのですが、わざと入れている脂身(コンニャク)以外は筋なんかの不純物がありません。
安いウィンナーの中には、変に口に残ったり妙に肉と違う味の塊が入っていることがあって、まあ元が生き物だしあらゆる部分を無駄なく使うための製品だろうから仕方ないかとは思うものの、あまり好きではなかったんですよ。
この人工的な感じというか、ハズレのない感じ。
魚肉ソーセージやチーカマに似ています。
シャウエッセンとか、ああいう高くて肉の味がするソーセージに近いかというと、全然なんですが。
「加工肉」にそこまでのクオリティ求めていないという人や、人工的な加工肉を求めている人にはイチオシです。
追記
写真は残しませんでしたが、このシリーズではミートボールが一番良かったと思います。
ソースの味が濃いし、もともと肉そのものの味を求めないタイプの料理というか。
お弁当のミートボールとか、まさに「こういうのでいいんだよ」。
ニシンのパイ
副所長です。
少し前ですが、地上波で「魔女の宅急便」やってましたね。
私は見逃しましたが、まあ子供の頃から何度も見てるし大体わかる。たぶん。
「アタシこのパイ苦手なのよね」でインパクトの強いニシンのパイ。
件のパイの受け取り手の女の子については、子供の頃クラス内での評判が最悪でした。
「せっかくお祖母ちゃんがパイを作ってくれたのに酷すぎる」と。
とりあえず周りに合わせていたものの、実は内心思ってました。
好き嫌いはどうにもならなくね?
それはそうと、作ってみました。
材料
カボチャ 1/4
燻製ニシン缶詰 1缶
炒め玉ねぎ 1個分
マッシュルーム 4個
パンプキンスープ 1缶(1人前)
ホワイトソース 1包
冷凍パイ生地 2枚
カボチャ(レンチン後つぶす)、炒め玉ねぎ、マッシュルームを合わせて軽く炒め、パンプキンスープとホワイトソースで味を整えます。
冷凍パイ生地を方に伸ばし、
先ほどのカボチャを入れ、
缶詰のニシンを載せます。
あとは、余ったパイ生地で蓋をしてオーブンで焼けば完成です。
完成した瞬間にうれしくなって食べてしまったため、完成品の写真はありません。
さて、味ですが。
カボチャ、ホワイトソース、洋風の味付けの魚の組み合わせですからね。
「こんなん美味しいに決まってるだろ」っていう、面白みのない結果でした。
作る前からわかってた。
だからこそ言うんですけどね。
本当に、個人の好き嫌いはどうにもならないよね。
さらに、例のシーンで不思議なのは「お祖母ちゃんは孫の嫌いなものも知らなかったのか?」ということです。
①知らなかった→けっこう距離のある関係ですよね。
②知っていて孫の意見を軽視して送っている→相手が嫌がっていることもわからない人です。厄介です。
③何らかの信念で「相手が嫌がっても」送り続けている(健康にいいとか)→もう諦めるしかない。
そりゃ宅配の人にこっそり愚痴りたくもなりますよ。
ちなみに、私の祖母は3番目のタイプでした。
皮つきアロエ(くっそ苦い)とか、原液の梅肉エキス(くっそ酸っぱい)とかを、有無を言わさず口に突っ込んできました。
健康にいいらしいですが、もう少し食べ方があるだろ。
アロエや梅にも失礼だったと思います。
アロエは皮をむく、梅肉エキスはハチミツとお湯で割るだけで、かなり美味しくなります。
おかげで健康になったかどうかは不明です。
子供時代を考えても、人並みに風邪ひいたり感染症にかかったりしてましたんで。
今も年相応にいろいろガタきてますしね。
愛情と味も別なんだよね。
あと、「魔女宅」の婆さんが物凄いメシマズだった可能性もあります。
愛情と技術も別だし。
虫ごはんについて知る本
所長です。
今日は書籍を紹介します。
こちらです。
「ホントに食べる?世界をすくう虫のすべて」(文研出版)。
以前昆虫食関連の書籍を紹介しましたが、まだ目を通していなかった一冊でした。
購入しようと思っていたところ、監修の内山さんから贈呈いただきました。
オールカラー127ページ、読み応え抜群です。
子供向け書籍ですが、大人でも「ヘエ~」と驚くことや未来のワクワク感が楽しめると思います。
私が小学生だったら、きっとこの本をなめるように見たことでしょう。
昆虫食は「虫ごはん」!
ムシキングのようなかっこいい食用昆虫たち。
サクラケムシおいしそうだけど、きちんと手袋をしている◎
普通の食べ物感のある未来の昆虫料理。
大変丁寧に作られた本と思いました。
昆虫食はこれまでのゲテモノ、B級グルメという大人な楽しみを越え、新たに子供や一般家庭にとっての楽しみが生まれようとしています。
一つ昆虫食の時代を築きつつある、と感じます。
昆虫も好きだし、食べることにもちょっと興味のある子どもや親子向けにおススメの本です。
最後に、
最近手に入れたTシャツ。気に入っています。
スイスチャードのサラダ
近所のスーパーには、契約農家のコーナーがあります。
ちょっと珍しい野菜も置かれているので、行くたびに見ています。
そういうわけで、本日の一品はこちら。
スイスチャード。
変な薬をキメたようなというか。
熱出したときの悪夢というか。
色合いがヤバすぎる。
葉脈が血管にしか見えなくてもうどうしたらいいやら。
調べてみたところホウレンソウと同じ食べ方でいいとのことですが、せっかく「サラダ用」と書いてあるのでサラダにしましょう。
ド派手なおひたしとか、ちょっといいかなとも思ったんですけどね。
材料:
スイスチャード 1把
マッシュルーム 適量
プチトマト 適量
合鴨スモーク 適量
玉ねぎドレッシング 適量
まあ、要は洗って水切って混ぜて終わりの、普通のサラダです。
副食材は私の好みで。
できたものがこちら。
あ、なんかこういうサラダ見たことあるわ。
ランチセットとかで付いてくるわ。
調理してしまうと、そこまでエグい色でもないような。
というか、見たことがあるとか、見慣れているとかそういう理由な気がしますが。
お味の方も、ホウレンソウのサラダとして普通に美味しいです。
ただ、私の好みとしてはレタスの方がいいかなと。
というか、ホウレンソウのサラダをこんなに大量に食べたことがなかったので。
ランチに付いてくるサラダは彩り程度なので考えたことがなかったのですが、あの「量」にも意味があったのかもしれません(大量に食べるものではない的な)。
ソテーやおひたしにした方が良かったかも。
次に見つけた時にはド派手なおひたしでも作ろうかと思います。
追記
残ったサラダは次の日の朝に炒めて目玉焼きの付け合わせにしました。
普通にほうれん草として美味しかったです。
マイタケで安い肉を柔らかくしてみよう
副所長です。
昨年末のバズツイートに「豚肩肉をマイタケで漬け込んだらフワフワに」という内容のものがありました。
マイタケの酵素で肉を柔らかく。
このテクニック自体はけっこう前から知られていたものですが、そのうち試してみようかなと思いつつ数年が経っていました。
肉は厚みが5cmくらいある安いステーキ肉。
これがフワフワになるなら、夢が広がるというものです。
実験としてはゲル状にしたマイタケを使うべきでしょうが、マイタケ本体も味わいたいので、軽くちぎる程度で。
対照区も美味しくいただきたいので、酒と塩で下味をつけます。
それぞれを調理用ポリ袋に入れ、冷蔵庫で6時間ほど放置した後、普通に焼きます。
どう転んでも美味しくなるので、まあ実験というよりただの焼肉ですね。
焼き上がったそばから撮影を忘れて食べてしまったので、完成品の写真はありません。
すいません。
以下、文字レポートのみです。
結果
・確かに柔らかいがフワフワというよりスカスカ
・うまみも抜けている
・スジは柔らかくならない
つまり、総合すると「スジの部分だけなぜか残っている、煮込みすぎてスカスカの肉」。
高い肉は「肉としてのうまみや食感」がありつつ「柔らかい」のですが、これは本当に「煮込みすぎて柔らかい肉」です。
で、実際に煮込みすぎた場合はスジ部分がトロトロになってるので、それはそれでいけるのですが、これはスジが健在。
なんかね、肉の美味しい部分だけをマイタケに食われたような、理不尽な感じなんですよ。
とはいえ、ほんの数時間(加熱なし)で柔らかくなることも事実です。
手でちぎったマイタケと肉を袋に入れて冷蔵庫に入れておくだけで、かなりの「変化」はするわけですから。
これは「そういう食材」として応用の余地は多いにあると思います。
肉そのものの歯ごたえやうまみがゼロになるわけではないので「肉がないのは物足りないけど肉が主役ではない」料理の下処理としては最適かと思います。
あとは逆にこの食感を「楽しむ」方向とか。
ぱっと思いつく感じだと前者は時短カレー、後者は焼き豚風あたりかな。
ちなみに、対照区は普通に「安めの輸入ステーキ」として普通に美味しくいただけました。
最近は輸入肉も美味しいの増えてきたよね。
Newtonプレス「人類の未来年表」
所長です。
取材を受けたニュートンプレス社にて、「人類の未来年表」が発刊されました。
いくつかのテーマに分かれていますが、そのうち「食糧」テーマに「昆虫食」が含まれています。
取材ではいろいろしゃべりましたが、今なぜ昆虫が食料として期待されているのかを端的にまとめてくれたと思います。
よかったら書店等で覗いてみてください。