川エビとくるみの佃煮

副所長です。

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所長から、昆虫料理のアイディアを求められることがあります。

というか、一緒に食事をすると高確率でこの話題をふられます。

一般論として、食事中の話題にふさわしくない気がするんですけどね。

 

 

昆虫を食材として見た場合、(気持ち悪いとかはすべてクリアしたとして)一番のハードルは「外骨格」ではないかと思います。

あそこまで硬いものを剥かずに食べる食材って、あんまりない気がするんですよ。

動物(五界説的な意味で)を食べる時って、食べるの筋肉ですし。

蕎麦衣の揚げ物とか、衣の硬さを前面に出しているものも、実はそんなに硬くないですからね。

口の中で溶ける素材だったりとか。

 

で、まあ、近いのは小さめのエビかなと。

 

 

川エビとくるみの佃煮

 

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川エビは触角部分を除くと体長2cm程度と小さく、ほぼ「殻を食べている」感覚になるため、昆虫の調理をするうえで参考になるかと。

 

 

川エビだけの佃煮もありますが、くるみと一緒のものは大きな違いがあります。

くるみの油分です。

川エビはパリパリした食感で硬いのですが、くるみを一緒に噛むことでくるみの油分が混ざり口の中で滑らかになります。

また、くるみ自体も最初は硬さがあるため、川エビの殻が目立つことなく、刺さる感覚もありません。

 

外骨格の生き物は油分の多いナッツ類と合わせることで、噛みはじめの抵抗が少なく、味のまろやかさも加わるのではないでしょうか。

 

 

殻ごとおいしい料理として、脱皮したてのソフトシェルという選択肢もあります。

味の点で言えばこれが正解かと思います。

所長も脱皮直後の蝉を毎年食べてますし。

ただ、これは食材集めが大変でしょうね。

 

あと、柿安ダイニングに殻ごとのカニやエビの料理があって、脱皮したてのソフトシェルでもないのに食べられる硬さです。

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というか、殻の硬さも含めておいしい。

どう作っているのか気になります。

あの調理法がわかれば、殻ごといける昆虫料理も作れるかと。