マイタケで安い肉を柔らかくしてみよう
副所長です。
昨年末のバズツイートに「豚肩肉をマイタケで漬け込んだらフワフワに」という内容のものがありました。
マイタケの酵素で肉を柔らかく。
このテクニック自体はけっこう前から知られていたものですが、そのうち試してみようかなと思いつつ数年が経っていました。
肉は厚みが5cmくらいある安いステーキ肉。
これがフワフワになるなら、夢が広がるというものです。
実験としてはゲル状にしたマイタケを使うべきでしょうが、マイタケ本体も味わいたいので、軽くちぎる程度で。
対照区も美味しくいただきたいので、酒と塩で下味をつけます。
それぞれを調理用ポリ袋に入れ、冷蔵庫で6時間ほど放置した後、普通に焼きます。
どう転んでも美味しくなるので、まあ実験というよりただの焼肉ですね。
焼き上がったそばから撮影を忘れて食べてしまったので、完成品の写真はありません。
すいません。
以下、文字レポートのみです。
結果
・確かに柔らかいがフワフワというよりスカスカ
・うまみも抜けている
・スジは柔らかくならない
つまり、総合すると「スジの部分だけなぜか残っている、煮込みすぎてスカスカの肉」。
高い肉は「肉としてのうまみや食感」がありつつ「柔らかい」のですが、これは本当に「煮込みすぎて柔らかい肉」です。
で、実際に煮込みすぎた場合はスジ部分がトロトロになってるので、それはそれでいけるのですが、これはスジが健在。
なんかね、肉の美味しい部分だけをマイタケに食われたような、理不尽な感じなんですよ。
とはいえ、ほんの数時間(加熱なし)で柔らかくなることも事実です。
手でちぎったマイタケと肉を袋に入れて冷蔵庫に入れておくだけで、かなりの「変化」はするわけですから。
これは「そういう食材」として応用の余地は多いにあると思います。
肉そのものの歯ごたえやうまみがゼロになるわけではないので「肉がないのは物足りないけど肉が主役ではない」料理の下処理としては最適かと思います。
あとは逆にこの食感を「楽しむ」方向とか。
ぱっと思いつく感じだと前者は時短カレー、後者は焼き豚風あたりかな。
ちなみに、対照区は普通に「安めの輸入ステーキ」として普通に美味しくいただけました。
最近は輸入肉も美味しいの増えてきたよね。