川エビとくるみの佃煮
副所長です。
所長から、昆虫料理のアイディアを求められることがあります。
というか、一緒に食事をすると高確率でこの話題をふられます。
一般論として、食事中の話題にふさわしくない気がするんですけどね。
昆虫を食材として見た場合、(気持ち悪いとかはすべてクリアしたとして)一番のハードルは「外骨格」ではないかと思います。
あそこまで硬いものを剥かずに食べる食材って、あんまりない気がするんですよ。
動物(五界説的な意味で)を食べる時って、食べるの筋肉ですし。
蕎麦衣の揚げ物とか、衣の硬さを前面に出しているものも、実はそんなに硬くないですからね。
口の中で溶ける素材だったりとか。
で、まあ、近いのは小さめのエビかなと。
川エビとくるみの佃煮
川エビは触角部分を除くと体長2cm程度と小さく、ほぼ「殻を食べている」感覚になるため、昆虫の調理をするうえで参考になるかと。
川エビだけの佃煮もありますが、くるみと一緒のものは大きな違いがあります。
くるみの油分です。
川エビはパリパリした食感で硬いのですが、くるみを一緒に噛むことでくるみの油分が混ざり口の中で滑らかになります。
また、くるみ自体も最初は硬さがあるため、川エビの殻が目立つことなく、刺さる感覚もありません。
外骨格の生き物は油分の多いナッツ類と合わせることで、噛みはじめの抵抗が少なく、味のまろやかさも加わるのではないでしょうか。
殻ごとおいしい料理として、脱皮したてのソフトシェルという選択肢もあります。
味の点で言えばこれが正解かと思います。
所長も脱皮直後の蝉を毎年食べてますし。
ただ、これは食材集めが大変でしょうね。
あと、柿安ダイニングに殻ごとのカニやエビの料理があって、脱皮したてのソフトシェルでもないのに食べられる硬さです。
というか、殻の硬さも含めておいしい。
どう作っているのか気になります。
あの調理法がわかれば、殻ごといける昆虫料理も作れるかと。
はまぎん 子供宇宙科学館 イベント
以前の記事で紹介した、はまぎん子供宇宙科学館のイベントを再来週19日に開催します。
夏休み子ども電話相談みたいなの、ちょっとやりたかったんだよなぁ。
そんな感じになったらいいなと思います。
昆虫醤油たべくらべ
いなか伝承社さんのイナゴソースを購入しました。
和歌山県に残る醤油の伝統技術を活かし、日本の伝統的食文化の代表「イナゴ」を発酵調味料として活かしていこうと開発した「イナゴソース」。
2020年で一区切りついたとのことで、生産終了となったようです。
https://ecsp.tsuku2.jp/viewDetail.php?itemCd=10614102008821
販売当初は話題になり、一つの時代の流れを作ったと思います。
ずいぶん前に試食してみたことはあったのですが、あまりきちんと味わっていなかったので、もう一度脳にこの味を刻んでおきたいと思います。
今回は日本人の心である「卵かけご飯に合うか」試してみましょう。
せっかくなので他のしょうゆと比較してみましょう。
いろんな醤油たち。
今回は副所長にも協力してもらいました。
①生卵を溶いた卵液を容器5つに分ける。
②それぞれにA~Eのラベルを貼る。
③副所長がA~Eの醤油の種類を決めてメモし、その通りに卵液に入れる。
④メモを隠したのちに副所長は持参したビールを飲み始める。
実食する私は、どのラベルとどの醤油が対応するかわかりません。
そして、試験区を設定した副所長も勝手に横でべろべろになっているので、私がどの試験区を食べても特別な反応をしません。
1.5重盲検といったところでしょうか。
さあ、炊き立てご飯にかけて、実食を。
以下、左が実際に入れた醤油、右が私の実食による予想です。
A:粟醤油 イナゴソース2号(米麹)
B:普通の醤油 イナゴソース1号(醤油麹)?
C:イナゴソース2号(米麹) ?
D:牡蠣だし醤油 牡蠣だし醤油
E:イナゴソース1号(醤油麹) イナゴソース1号(醤油麹)?
牡蠣だし醤油ウマー!
卵かけご飯に合う、とか前面に書いているだけあります。
1号は醤油麹が入っているせいか、安定感ありますね。
2号はなんだろう、、ちょっと匂いが気になるな。
1号はいい香り、なんかちょっとフルーツのような。
牡蠣だし醤油が旨すぎた。。
イナゴソースは何にあうかな。
そういえば、初めて試食した時、豆腐にかけて食べたわ。あれは美味しかった。
肉の下味付けにも合うかなぁ。
はまぎんこども宇宙科学館へ
こども向け科学イベントの打ち合わせに行ってきました。
詳細については公式サイトで近いうちに公表されるはずです。
https://www.yokohama-kagakukan.jp/
外は激熱なので、人影はまばらですが、中に入るとこどもたちが元気に遊びまわっていました。
今回は、イベント紹介動画用に私が昆虫観察している様子を撮影してもらいました。
好き放題しゃべらせてもらいました。
こんなに話したいことが沢山あるのか、と自分に驚きました。
今回のイベントに声をかけてくれたのは、かつて日本科学未来館で一緒に働いていた元同僚たちです。
久々に会った元同僚たちも元気そうで何よりです。
お土産に幼虫とソフトシェルセミのバジルソース和え(レモン風味)、同セミのコチュジャン和え(ワサビ風味)、ハニーワームのドライスナックを持っていきました。
羽化したばかりのソフトシェルセミは、殻が気にならず味もしっかりついて美味しく仕上がりました。
ハニーワーム(ハチノスツヅリガ)も今回初めて調理しましたが、こいつも美味い。ハチノコに匹敵する旨さ。
ハチノコは高価ですが、ハニーワームは増やすのも楽。
これはお得すぎる(ハチの巣の大害虫なので、ミツバチ農家さんの近くで野に放つ等は絶対NG)。
結構濃厚な味なので、食品乾燥機で乾燥させてみたところ、しっかり旨味が濃縮され、後味も楽しめるスナックになりました。
通販で買った食品乾燥機、めちゃめちゃ使えます。
ただ、頭部がちょっと硬いので除いた方がよいかな。
ナッツのようにスイーツのトッピングとしても使えそう。
高タンパク低糖質の昆虫が本領発揮した 続編
所長です。
前回、うちの脊椎動物(フェレット君)のコオロギに対する食いつきの良さに驚いたので、今度は粉末ではなく、原型をとどめたやつを食べさせてみようと思います。
より自然なままの方が、気に入ってくれるのではないか。
コオロギなら野外で生餌をとってくれば良いのですが、嫁が決して首を縦に振らないので、規格化された安心なドライコオロギを。
ちなみにBugsFarmさんでこちら二袋(いずれもヒト用、味付け無し)を購入しました。
早速粉末と一緒に与えてみましょう。
お、たべてるかな。
頭部と胸部だけ残しました。。
何度か与えてみましたが、もはや原型には目もくれず。
ペロペロ一心不乱に粉末をなめるイタチ君。
完全に野生を忘れてしまったようです。
購入したもう一方の袋のトノサマバッタ(原型のまま)も与えてみましたが、こちらも完全に無視。
トノサマバッタ粉末は食べるか、やってみたいところです。